九州大学 工学部
電気情報工学科長
末廣 純也
電気情報工学科にご関心をお寄せ頂き,ありがとうございます.九州大学工学部には工業を中心に世界の主要産業を支える学問を学べる12の学科があります.それらの中で,電気情報工学は,人々の生活や社会の基盤を支える重要な学問と言えるでしょう.例えば,身近なところでは,スマートフォンを利用して利便性だけでなく安全や安心をも得ています.宇宙に目をやりますと,多数の人工衛星との通信が極めて高い信頼性をもって行われています.また,スーパーコンピュータは,衛星から送られてくる地球規模のデータを短時間のうちに処理して私たちに有益なデータを提供してくれています.一方,近い将来の実現が待たれるリニア中央新幹線や自動運転自動車などでは,超伝導マグネットやセンシング技術など電気情報工学の分野で培われた最新の研究成果が活用されています.そして,これらは精密に制御された電気エネルギーシステムの上に成り立っています.電気情報工学はこれら全ての基礎となる学問です.
日本が目指す新しい社会モデルである「Society 5.0」では,サイバー空間とフィジカル空間の融合が提唱されています.電気情報工学科では,この両空間構築の基礎となる学理を学ぶと共に,両者を結びつける能力育成のために問題解決型学習 PBL (Problem-based Learning) をカリキュラムに導入し,共創力とデザイン力に富んだ人材の育成にも努めています.
このように電気情報工学は,あるべき未来の社会を創造するための基礎であり,原動力でもあります.私たち電気情報工学科の教職員は,この学問を礎にして社会に貢献することを志して入学なさる皆様に学びの場を提供できることを誇りに思いますし,皆様一人ひとりが将来輝ける存在となるための最良のカリキュラムを用意することに努めてまいります.
九州大学工学部 電気情報工学科
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